1度あることは、2度、3度ある?2020年は、もう2度とやりたくない体験をしました。それは、網膜剥離の手術です。もともと目が悪かったのですが、まさか自分がこんな目に遭うなんて思いもしませんでしたし、ショックでした。
網膜剥離というと、ボクサーがなる病気だと思ってましたし、外傷がない場合は無縁と思っていました。でも、違うんです!!
私は、四捨五入すればアラフィフという感じの年齢で40代です。目の悪さも0.05くらいで悪いとは言え、このくらい目が悪い人は居るかな・・・という感じでしょう。
あとから分かったことですが、網膜剥離って、強度近視の人もなるんです。
網膜剥離になり、手術と言われる・・・
時を戻して、網膜剥離になったことを思い出していきます。
当日、ハードコンタクトを付けて自転車に乗っていました。
網膜剥離になったのは、2021年2月のこと。その日、家族全員で手賀沼にむかってサイクリングしてました。私は久しぶりのサイクリングでしたが、転んだわけでもなく、目に何かが当たったわけでもありませんでした。
走っていると、突然、左目の目の前に黒い墨汁の様な水しぶきが見えて、わあ!と思いました。一瞬のことで動転しました。

こんなイメージです。人によって違うと思います。この墨の様なものは、真っ黒でした。
何が起きたのか分かりませんでしたが、そのまま自転車に乗り続けました。
黒い水しぶきは何か?インターネットで調べることなく、その黒い色の水しぶきは、薄くなり、目の前から見えなくなったので、気のせいか・・・という感じで走り続けていました。
夫には、「今、目に黒い水しぶきみたいなものが見えて、消えた・・・何だったんだろう」と言いました。でも、夫は気に留めるわけでもなく、ふーんと言いました。
私も気になるものの、すぐ消えたから大丈夫!と解釈。
この時は、帰り道でそのまま30分くらい走って自宅に着き、いつも通りに生活し、夕方だったのでそのまま夕食になりました。
①お風呂に入った時、なんか片目だけ暗い
その後、お風呂に入った時、違和感がありました。
お風呂場は白い壁だらけなのですが、左目だけなんか暗いんです。ただ、その時点では片目づつ比べるとおかしい気がするな、くらいでした。
おかしいと思いながらも、その日は日曜日だったし、翌日の月曜に健康診断も受ける予定になっていたので、健康診断で受ける目の測定で分かるか、問診の際に聞いてみようと思い寝ました。
そして、健康診断は朝からあり、近いので歩いていきました。15分ほどです。ただ、歩いている途中も違和感がありました。
②翌日、一日経過後 白いフィルターが見える
今度は、目に何か白いフィルターみたいなものが見える気がするんです。

イメージで書くとこんな感じです。私が作ったものなので、私のイメージです。明らかに黒い水しぶきが見えた方の左目がおかしいんです。
白い靄と言うより、フィルターが見える感じで、なんとなく粒々したものも見えました。
健康診断での眼科検査では、「測定不能」の文字が
さて、健康診断ですが、眼圧測定と、視力検査がありました。また、散瞳の目薬を使わず、明るい光を当てて目の中に異常がないか調べるようなものがありました。
目の検査の結果は、「測定不能」の文字。
さて、この健康診断の結果の紙はあとから自宅に送られてきたのですが、そこには、左目に異常あり、眼科を受診してください。みたいなことが書かれていました。
受診しているその場で教えて欲しかったよ・・・とほほ

これはあとから郵便で送られてきたもの。当日も医者や看護師と話をしました。ただ、眼科は専門外だから分からなったのでしょう。
でも、測定不能って出ているのなら、何らかのアクションがあったら良かったな。この病院にも眼科はあるわけだし・・・。
また、見て分かりますが、網膜剥離になったからって、眼圧は上がらないことがわかります。
測るのは看護師でしたが、上手く測れないので2回やりました。でも、「測定できない」とその場で言われました。
この時点で、何か助言もなく、健康診断で最後に話をする医者の総括みたいなお話でも、「眼科で片目が測定不能だったけど、何もないと思いますよ。気になるなら、今から眼科行ってね!」くらいしか話がありませんでした。
うーん、ヤバいかもな、眼科行こう!と思い、ここから眼科へ向かいます。
ただ、健康診断でまる一日近く何も食べていませんでしたので、お腹が空いて家に戻りました。食事をして、健康診断した病院は、初診料が2000円くらい別に取られるので、駅に近い病院までまた歩いて向かいました。
追記:実は、先日この健康診断の病院の眼科で診てもらう機会があり、この「網膜剥離気づけなったんですか?」という疑問をぶつけてみました。
すると、健康診断で撮った写真も見られるとのことで、見せてくれました。すると、その写真では破けてなかったんです。怖いでしょ。要は詳しく診ないと分からないってことです。
聞けば、散瞳の目薬も使用せず、まぶしい光を見るだけで目の写真を撮った場合、真ん中しか映らないそうです。私の目の場合は、上の方が破けたので、写真には映らなかったのではないか?・・・と。
まあ、そんなことがあるんだと今回知ったわけですが・・・
いろいろネットで人のブログをあとから読んでみると、網膜剥離を気づけずスルーしてしまう眼科医も少なからずいるみたいですので、気をつけましょう。
目の見え方が少しでもおかしかったら病院へ行くべきです。
眼科、めちゃくちゃ混んでて、密だった
嫌だったのは、このコロナ禍なのに、その眼科はめちゃくちゃ混んでいて、予約もできないしで本当に嫌でした。
さて、受付から2時間くらいかかって検査は終わりましたが、先生に見て貰う頃には夕方の6時30分をまわっていました。
問題はココからで、これだけ待って、夕方6時過ぎて医者にこう言われました。

「網膜剥離です。もう手術するしかありません。大学病院に紹介状を書いておきますが、今大学病院の方も診察は終わっているし、明日、入院の支度をしてこの紹介状を持っていってください。」

「入院は日帰りで済みますか?」

「何を言っているんですか。日帰りでは無理です。10日は入院すると思います。場合によっては2週間入院する方もいます。」

心の声「マジか。どうしよう、目の手術なんて怖すぎる、やりたくない。しかも今日からパパ出張で1週間居ない、小学生の子供どうするんだ?」
強い近視のせいで網膜剥離に・・・
医者によると、網膜剝離になったのは、自転車で墨汁が流れたように見えたその瞬間だろう、とのことでした。自分の目の写真を見せてもらうと、何かが、パカッと破けていました。小さな穴が開いているところで気づけたら、レーザーで治せるそうです。
でも、私の場合は、パカッと見えるくらい破けていましたので、手術をしないと視力を失い、失明すると言う事でした。
また、網膜剥離になった原因は、強い近視のせいと言われました。
私の親も夫の親も、関東には住んでいません、東海地方に住んでいます。手術も嫌だけど、子供の面倒どうしよう!に陥りました。
そして夫は、インターネットの回線を増やしたり、工事をしていてコロナ禍といえ、在宅ワークが増えて出張だらけの毎日です。出張やめて帰ってきて欲しいけど・・・
誤解のないように言うと、この先生はとてもいい先生でした。
女性でテキパキしていて、夫が出張中で居ないと伝え、どうしようと言うと、「でも明日必ず病院に行って!私も朝一番に紹介先に電話するから!」と言われました。
結局、私は夫に網膜剥離になってしまったと話し、出張先の福岡から帰ってきてもらうことにしました。
眼科から自宅の帰り道は、タクシーを利用しました。医者に歩いて帰らないで!と言われたからです。
その日は、なんだかご飯を作る気も起きず、でも子供のご飯どうしようと思っていたら、ママ友が助けてくれました。子供たちは食事に連れて行ってくれて、私の夕飯も買ってきてくれました。
本当に感謝です。
③2日経過 大学病院へ行く 白いフィルターが近づいてきた
紹介してもらった大学病院の初診の時間に向かいます。8時に受付開始なので7時30分ころ家にタクシーが来るように頼みました。
手術なんかしたくない!目の手術中は全部見える?の疑問
そもそも手術して、コロナ禍で入院しても面会も許されない中、10日から2週間も子供を置いて入院するなんて考えられませんでした。もう手術は怖いし、逃げたかった。でも、失明も嫌。困りました。
そう、手術するしか、選択肢はない。
手術は帝王切開で経験がありましたが、そもそも目の手術って全部見えちゃうんじゃないか?という恐怖で押しつぶされそうになりました。
夫は福岡に出張に行ったので、帰れて今日の午前中と言いました。私はこんな手術をしに知らない病院に一人で行く事や、入院したら誰とも会えないこと、もちろん手術が嫌な事、色々ひっくるめて、心細いところ、友人のママ友が病院に付き添ってくれました。
これにも本当に感謝です。
そして、8時前には病院に着きました。その後初診受付を行い、紹介状を出し、カクカクしかじか説明し、眼科にかかりました。
大学病院で見て貰う頃には、視界は白くてほぼ見えなくなりました。白いフィルターがどんどん前に近づいてくる感覚がありました。
網膜剝離後、2日経過後こんな感じに見えた

これも、私の見たもののイメージですが、こんな感じです。
この白いものがさらに白くなり靄の中にいるようになりました。
眼科の検査をして、医者と初めて会えたのは11時30分ころでした。そのころ、夫が何とか病院まで来てくれ、ほっとしました。
その後、手術は明日と決まり、そのまま入院の病棟に行くのですが・・・
じつは、手術ですが、こんなに怖いのに局所麻酔と言われまして、手術中にメスやらカッターやら何もかも見えちゃうのでは?と怖くなりかなりビビっていました。
局所麻酔で行うけど狭い手術室だけど大丈夫ですか?と先生に言われ、半分パニック。というのも、超満員電車やスキューバーダイビング中、動悸がものすごいして、パニックになりそうなことが昔ありました。要は逃げられない状況に置かれると、怖いんです。
どうして、網膜剝離になるまで気付かなかったと悔い、涙する
病院の待合室にはかなり人が居たけど、しくしく泣きました。涙がどんどん出てきました。友人が慰めてくれました。こんなに心強かったことはないです。
個人的には人生で最大のピンチでした。目の手術は絶対にしたくなかったからです。
どうして、網膜剥離になったんだろう、どうして気付かなかったのだろう、もう後悔ばかりでした。
そんな時、看護師さんが慰めてくれました。偶然にも娘と同じクラスのママでした。
そう、偶然にも娘と同じクラスのママが看護師さんとして働いていました。
いやあ、恥ずかしい。困るよ。
恥ずかしい気持ちもあるけど、私も怖いので、もうどうしよう・・・って感じで。いい大人がみっともないと分かっているけど怖いものは怖い、そんな感じでした。
結局、担当の若い先生には、手術は逃げられないし、やるしかないと心に決め、頑張りますと言ってしぶしぶ入院しました。
看護師さんに食事終わったらまたここへ戻ってきて言われたけど、すぐに戻りたくなくて、だらだらコンビニのご飯を食べました。味なんかしないけど、お腹は空くので食べましたね。
入院前に、レントゲンや血液検査などは行いました。
入院したら2週間ほど友人にも会えないし、子供にも会えないし、たらたら時間をつぶし、15時過ぎたくらいに入院の病棟に行きました。
入院する病棟へ
保険はさほどかけていないし、個室にすると高いので6人部屋を希望しました。なんとか取れてほっとしました。
この病院は4人部屋で追加5000円、2人部屋で9000円プラスされるそうです。保険にはしっかり入っとくべきですよね。
病室に着くと、偶然にも窓側でした。少しだけ、気持ちが軽くなりました。
病室は当たり前だけどWifiもない。
インターネットは課金となるわけで・・・
動揺していたし、時間もなかったので準備もさほどできなくて、いつものスマホだけ。このスマホはパケットし放題にしていなくて、困りました。
数日後、夫がパケ放のタブレットを差し入れてくれて、デザリングして使いました。
さて、翌日が手術となり、いろいろ説明やサインすることがあった気もします。
しばらく入浴できないので、シャワーが許されました。自分で髪の毛や体を洗いました。
偶然にも網膜剥離になった瞬間、この病院の近くを自転車で気持ちよくルンルン走り、その2日後に入院し手術するなんて想像もしていなくて、恐ろしいと思いました。
いざ手術 手術はやはり怖かったですね。
つづく
さいごに
私は、タイムマシーンがあれば、幼い頃の私に言ってあげたい!
「もっともっと、目を大事にしないと、大人になってから手術するんだよ。」って。
そして、自分の子供や友人の子供には、ゲームしすぎたり、寝っ転がって本やマンガ読むな!!と注意します。私みたいになって欲しくないから・・・
そして、このブログを読んでくれた方は、もしかしてもう、網膜剥離になってしまったかもしれません。けど、多くの人に目の大切さを知って欲しい・・・
これは、今、本当に思う事です。気を付けてください。
サントリーウエルネス公式 サントリー ブルーベリー ビルベリー アントシアニン …
こんな記事もいかがですか?
コメント